令和7年1月23日(木)第2回熊本県町村議会議員研修会
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各町村役場などからオンラインで出席した町村議会議員ら
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ウェブカメラに向かい挨拶をする上田孝会長(美里町議長)
令和6年度第2回熊本県町村議会議員研修会を1月23日、オンライン形式で開催し、県内町村議会議員など約340人にご出席いただきました。
研修では、東京大学特任教授・名誉教授の鈴木宣弘氏に「日本農業の課題」というテーマでお話をいただきました。
講演で鈴木特任教授は「日本の食料自給率が、種や肥料の自給率も考慮すると10パーセント程度であり、海外からの物流が停止したら『世界で最も餓死者が出る国』との試算がある」とした一方で、「国内農業は生産コストに比べ農産物の価格が上がらないことから、廃業が激増しかねない現状にある」と指摘されました。
その上で「お金を出せば食料を買える時代は終わっており、地域農業を守ることこそが安全保障だ。生産から消費まで『運命共同体』として、地域循環的に食と農を支えることが必要であり、その一つの核は学校給食の地域公共調達である」といった提言をいただきました。
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講演をいただいた鈴木宣弘東京大学特任教授(Zoom画面より)