令和7年7月22日(火)町村議会正副委員長研修会

各町村役場からオンラインで出席した正副委員長ら(Zoom画面より)

ウェブカメラに向かい挨拶をする松尾純久会長(玉東町議長)
町村議会正副委員長研修会を7月22日、オンライン形式で開催し、県内町村議会の常任委員会と議会運営委員会の正副委員長など約180人にご出席いただきました。
研修では、関東学院大学法学部の牧瀬稔教授を講師に迎え「議会改革となり手不足 議員のなり手不足への対応策」というテーマでお話をいただきました。
牧瀬教授からは「議員報酬や定数の削減など、これまで身を切る議会改革が続いてきたことが、現在の議員のなり手不足の一つの原因だ。最近では報酬を増額する議会が現れるなど、行き過ぎた議会改革からの揺り戻しが起きている。議会費は全予算の1パーセント以下であり、最小の経費で最大の効果を考えるのならば、議会の身を切るのではなく、その監視機能を発揮することにより、執行機関のムダ・ムラ・ムリを削減すべき」との指摘がありました。
また「町村議会議員は、報酬が低い、政務活動費がない、プライベートが確保できないなどの理由から、議員という職業が嫌悪されていることによる必然的ななり手不足状態にあり、その解決には、議員のニーズ・ウォンツを把握した議会改革が求められる。短期的な解決策としては報酬や手当の拡充、中期的には議員を増やすためのプロモーション活動、長期的には議員を身近に感じてもらうための取り組みがある」とのお話をいただきました。

ご講演をいただく関東学院大学の牧瀬稔教授(Zoom画面より)